【VISOR HOODIE】NOTES

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3レイヤー等のレインウェアに見られるつばのあるフードが軽量アウターに付属し、且つ収納が可能だと使い勝手が良いと考え製作に至った。

ジップパーカーは誰しもがワードローブに一枚は所有している定番アイテムだと思うがアクティビティに適した最良のものを所有している方はどれほどいるだろうか。街中を散歩するくらいであれば厚手のフードが首の動作を妨げても対して気にならないだろうが山の行動時はどうだろう。

登山用アウターには必ずと言っていいほどフードは付属するもの。となるとインナーを選ぶ際はフードの付いてないものを選択するだろう。フードの着脱や収納ができれば大変便利だ。インナーとしての薄手ジップパーカーに付属しているフードの大抵は”取り敢えず付いている”という表現がしっくりくるクオリティのものばかり。実際にフードを被った際の性能や着用感に関しては全く考えられていないことが多い。首の動作をなるべく妨げず、芯のあるつばの付いたフードがあればレイヤリングの可能性も増えると考えた。

全体のシルエットは細すぎず太すぎずを意識し、脇下から裾口までを緩やかにテーパード。袖下から脇下までの生地をより軽量な生地に切り替えている。

後身丈はヒップを覆えるようフィッシュテールの形にし、ドローコードで裾を絞ることができるように。左胸には大容量のポケットを設けている。

先に述べたが収納可能なフードは頭部の動作を極力妨げないようパターンに工夫を施している。またつばには薄手のしなやかな芯地を入れ、雨天でも視界を確保できるように。フードのフィット感を調整するストッパーは特殊なものを用い生地の内側に隠し、アーバンウェアとして成立するよう配慮した。

通常はストッパーが生地の外側に出て見た目が野暮ったくなりがちだ。このストッパーはFLAP PULLOVERの袖口、ACTIVIST SLACKSの裾口と同様のものを用いている。

生地は着用時にストレスの少ない4wayストレッチに撥水加工を施した環境配慮型素材を採用している

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